kusshi’s blog

学生エンジニアの日記

技育CAMPアドバンスで【企業賞】を受賞しました

2023年6月24日に開催されたハッカソンイベント「技育CAMPアドバンス」に参加し、チームで開発したアプリについてプレゼンを行いました。 審査の結果、ウイングアーク1st様から企業賞を頂きました。

表彰状。私と、リュックに入らなかったメンバーと、酔って手に持ったままトイレに行こうとしたメンバーの分。

参加背景

技育CAMPアドバンスは、技育CAMPのハッカソンイベントで入賞を果たしたチームのみが招待されるクローズドイベントです。 ハッカソンで開発したプロダクトを継続開発して持ち寄り、プレゼンと審査、参加者同士の交流が行われます。

私は2023年4月に参加した技育CAMPハッカソンvol.2にて開発したSlackアプリ「GenieSlack」で努力賞を頂いており、追加の開発を行って参加しました。

kusshi.hatenablog.jp

プロダクトと発表内容について

GenieSlack

今回開発したGenieSlackは、「情報のストックを、もっと手軽に」するSlackアプリです。 リアクションひとつでSlackのメッセージを要約し、ドキュメント共有サービスesaにストックします。

技育CAMPハッカソン終了時点では、開発用に作ったワークスペース専用のアプリでした。 今回の技育CAMPアドバンスでは、アプリを一般公開するために機能の開発を行いました。

現在はこちらのページで公開しています。

www.genieslack.kusshi.dev

発表

speakerdeck.com

発表時間3分にぴったり間に合わせられるよう調整と練習もしてきたのですが、少し時間をオーバーしてしまいました。 開始時にいただいた拍手の時間が発表時間にカウントされていたこと、埋め込んだ動画が読み込まれるのに時間がかかったことで計算が狂いました。リアルイベントは何があるか分かりませんね。 目の前には審査員の方が一列に並んでおり、更にその後ろには大勢の参加者がいたこともあって、内心焦りに焦りました…

それでもコンセプトは無事伝わったようで、自分では及第点と思っています。 綺麗なスライドを作るスキルがない分、なるべくシンプルにメッセージを繰り返すようにしたのが上手くいったなら嬉しいですね。

フィードバックと学んだこと

審査員の企業の方や他の参加学生の方からフィードバックと交流の機会を頂き、多くの学びを得ることができました。

プロダクトの内容について

プロダクトのコンセプトについては多くの方に納得していただくことができ、「使いたい」と言っていただけました。特に、操作がリアクションひとつで済む点は好評でした。 実は追加開発中にリアクションではなくShortcuts機能で要約を実行する案も出ていたのですが、リアクションを使うのがシンプルとの判断で没になっていました。 今思えばよい判断だったと思います。

ただ、実際に使ってもらうにはハードルを感じました。 今回ストック先に使用したドキュメント共有サービスがesaだったため、GenieSlackの対象ユーザがesaユーザに限られてしまう点がネックとなってしまいました。 Notion等、他の人気サービスとの接続もできるようにしてくればよかったと1日のうちに何度も思いました。 研究室で使えるようにesaで作りましたが、使ってもらうには需要を見ることが大事ですね。

最低限作り上げるか、こだわって時間をかけるか

他の参加学生は、ハッカソン経験者がとても多いことが印象的でした。 私たちのチームは全員が初めてのハッカソン参加からの追加開発でしたが、話してみるとハッカソン経験が豊富な方ばかりでした。

私も普段の研究活動や開発においてフィードバックの強力さは実感しており、不完全でもまず人に見せることをかなり意識的に行っています。 それでも、息をするようにハッカソンに参加し「走りながら学ぶ」ことを体現している方々を目の当たりにすると、自分の中の完璧主義はまだまだ強いと思わされました。

その一方で、利用規約とプライバシーポリシーを書いたり、CI/CDを整備したりと、直接プロダクトを形成しない部分についてもこだわったことは学びになり、評価もされました。 企業審査員の方には、サービスを実際に運用するには、持続的な品質や法律などにも配慮して時間をかける必要があるとのコメントを頂きました。 個人的には、運用寄りのことにもしっかり学びたく、ハッカソンに何度も出るより腰を据えてサービスを作り込みたい気持ちもあります。

そんなわけで、今回のイベントを通して、とにかく高頻度で作って人前に出すことと、じっくり時間をかけること、両方の重要性を同時に感じました。 Explore-Exploit Tradeoff っぽいところがありますね。

これだけだと「要はバランス」で終わってしまうので、今後の方針を宣言しておきます。

基本的にははスピード(デプロイ頻度みたいなもの)あっての品質だとは思います。 ただ、追加開発を行っている間は流石に忙しく、「武器を磨く」時間がないことへの悩みが強かったです。 また、キャリアの視点でも、ものづくりに全振りしようとは考えていないため、高頻度で作ることは最優先課題ではないと認識しています。 さしあたり、技術や知識を時間をかけて掘り下げる方に寄せようと思います。

結果:ウイングアーク1st株式会社賞

企業賞(ウイングアーク1st株式会社賞)を頂きました。 プロダクトの内容と、ハッカソンでは手を出しにくいがサービスとしては重要な部分に取り組んだことを評価していただきました。

副賞として、食事会に招待していただけることになりました。ありがとうございます!

おわりに

技育CAMPハッカソンのスタートから数えて約3か月間、意義深い経験をさせていただきました。 サポーターズ運営チームの皆さん、スポンサー企業の皆さん、チームメンバーと他の参加学生の皆さん、ありがとうございました!

学業と就活のためすぐには難しそうですが、ハッカソンには再チャレンジしたいです。

twitter.com